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「聖ドミニコの生涯」 シスター武田教子

「聖ドミニコの生涯」シスター武田教子 「ファンジョー、プルイユ、ツールーズ」Ⅰ

つつじ


 気性が激しく、いつも新しいアイディアにあふれていたディエゴと対照的に、ドミニコは自分の計画を長い時間をかけて熟させ、着実に実現させていくというタイプだった。何か、あるできごとで衝撃を受けると、すぐに行動に出るというよりも、まずショックを心で受け止め、心中に変化がおこるのであった。ドミニコの生涯をたどると、ドミニコがこの種のショックをファンジョーで受けたということを読みとることができる。
町の南の門からファンジョーに入ったドミニコは、丘の頂上にある教会を通って城に至る。更に城壁に沿って北にまわると、石灰質の高台からロラゲの平野が一望のもとに見渡せる。ひろびろと広がるこの地!この地を神のみ国としなければならない!この景色はドミニコの胸の中で、幼い頃、カレルエガのサン・ホルへの丘の上から見た景色と重なり合ったのではないだろうか。そして、心中の呼びかけも。そうだ、この為にこそ彼は祈り、学び、司祭となったのだ。
 しかし、今見渡すこの地は、戦争に荒らされていた。多くの建物が廃墟と化し、教会も荒れ放題となっていた。それにも増して、人々の心はすさんでいた。キリスト者と自称する人々の争いの中で、民衆は次第に社会的にも宗教的にも無関心、不道徳となっていく。この民衆に、どうしたら真の平和と信仰をかえすことができるのだろうか?
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聖ドミニコ女子修道会

Author:聖ドミニコ女子修道会
長い歴史があるキリスト教カトリックの女子修道会です。日本では、学校や幼稚園、児童養護施設でキリスト教に基づく教育をしています。また、教会、病院、黙想の家、その他でも<みことば>を伝えています。

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